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雪国における建築デザインのポイントは?家づくりの注意点や施工事例も紹介

雪国の家の工夫2025.12.04

雪国における建築デザインのポイントは?家づくりの注意点や施工事例も紹介

雪国では、冬の厳しい寒さでも快適に暮らせる家づくりの工夫が欠かせません。

家づくりを検討する際は、機能性だけでなくデザイン性にもこだわることが重要です。

納得いく住まいを実現するためには、雪国における建築デザインのポイントを理解したうえで、設備を検討する必要があります。

 

この記事では、雪国における建築デザインのポイントを5つ解説します。

家づくりのコツや機能性とデザイン性を兼ね備えた施工事例も紹介するので、雪国で理想のマイホームを建てたい方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

雪国における建築デザインのポイント

雪国における建築デザインのポイントには、以下の5つが挙げられます。


  1. 玄関
  2. 屋根の形状
  3. 外観素材
  4. 内装素材
  5. 駐車スペース

 

デザイン性と機能性を両立させる建築ポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

ポイント①:玄関

 

雪国の玄関は、壁で玄関を囲む二重構造になっている傾向にあります。

二重構造によって、玄関に冷気や雪が侵入するのを防ぐことが目的です。

 

また、玄関ポーチが広かったり奥行きがあったりするのも雪国の建築デザインの特徴になります。

玄関ポーチを広くすると、雪かき道具などを置けるスペースを確保可能です。

 

また、奥行きがある玄関は、雪や風の影響を受けにくいメリットがあります。

夏は日差しを遮断できる点も、メリットです。

機能性はもちろん、外壁の素材にこだわることでデザイン性を高められます。

 

 

ポイント②:屋根の形状

雪国は積雪対策が必要なため、屋根の形状も重要です。

屋根には、雪が自然に落ちるよう設計された勾配タイプのほか、熱で雪を溶かしたり排水したりする屋根もあります。

 

雪を熱で溶かしたり排水したりする屋根の場合、傾斜が不要になるため、平らな形状を採用するケースも珍しくありません。

雪国の代表的な屋根の形状は、以下のとおりです。

 

屋根の種類

特徴

切妻屋根

2つの面が傾斜状になっている三角形タイプで、絵などで描かれるスタンダードな屋根

片流れ屋根

一方向に傾斜している屋根で、スタイリッシュな外観になる

パラペット

勾配のない平らな屋根(陸屋根)の周囲に設けられる低い立ち上がりの壁で、建物の屋根のラインを隠し、モダンでスタイリッシュなキューブ型の外観になる

 

屋根の形状によって家のデザインは変わり、和風や洋風などさまざまな雰囲気の住宅を実現できます。

屋根選びのポイントについては、以下の記事をあわせて参考にしてください。

 

【関連記事】雪国・豪雪地帯における屋根選びのポイントとは?急勾配・緩勾配屋根のメリット、デメリットや施工事例をご紹介

 

 

ポイント③:外観素材

 

雪国では寒さや雪によって外壁が劣化しやすいため、外観の素材選びも重要です。

雪が多い国に適した外観素材には、以下のものが挙げられます。


  • 杉板外壁
  • 金属系サイディング
  • タイル

 

なかでも、金属サイディングは金属素材でつくられており、軽量でサビに強く、耐久性が高い点が特徴です。

金属サイディングの1つにはガルバリウム鋼板があり、雪国でも使用されています。

 

ガルバリウム鋼板は、アルミ・シリコン・亜鉛で構成された合金でメッキされた金属素材で、凍害に強いメリットがあります。

 

また、デザイン性の高さも特徴です。

ガルバリウム鋼板はブラックやグレーなど、カラーバリエーションも豊富なため、現代的な建築デザインになるのが魅力といえます。

 

 

ポイント④:内装素材

 

自然素材は、雪国に適した素材です。

自然素材とは、無垢材や漆喰、珪藻土など、天然由来の素材をいいます。

 

耐久性が高いのに加えて、水分を吸収・放出する調湿効果に優れているのが、無垢材の特徴です。

無垢材は湿度を調整してくれるため、結露を防止することから雪が多い国に適した素材といえるでしょう。

また、熱度伝導率が低いことによる温かみとやわらかな感触、経年美も自然素材ならではの良さです。

 

 

ポイント⑤:駐車スペース

 

雪国の場合、積雪量が多いことから駐車スペースが壁になっているガレージを採用する住宅も多く見られます。

駐車スペースを設ける際、雪の重さや吹雪に耐えられる屋根が欠かせません。

 

ガレージの場合、壁があるため車を守ってくれるのはもちろん、雪の日でも乗り降りしやすい点がメリットです。

豪雪地域では、積雪が1m以上になる場合もあり、雪の重みに耐えられる強度の駐車スペースが重要になります。

 

ガレージの種類や価格について知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。

 

【関連記事】雪国にはガレージがおすすめ?おすすめのガレージ3選と価格について解説

 

 

雪国における家づくりのコツ

雪国で快適に暮らすための家づくりのコツには、以下の3つが挙げられます。


  1. 性能にこだわる
  2. 窓は採光や断熱に考慮した配置にする
  3. 積雪荷重を強化する

 

それぞれ見ていきましょう。

 

 

コツ①:性能にこだわる

 

雪国では、性能にこだわることが大切です。

なかでも、室内の温かい空気を保持するためには、高気密・高断熱の性能が欠かせません。

 

断熱性能の高い家は熱が逃げにくいため、室内の温度を保ち、結露を防止できます。

また、室内の隙間が少ないことで暖房効率が向上し、快適性を高められるだけでなくコスト削減にもつながります。

 

また、高気密・高断熱の家では結露によるカビや腐食を防止するために、適切な換気も必要です。

そのため、雪国では換気システムにもこだわった家づくりが快適性向上のコツといえます。

 

 

コツ②:窓は採光や断熱に考慮した配置にする

 

雪国の場合、積雪量によっては窓ガラスを破損してしまう可能性があるため、対策が必要です。

雪の多い地域では、Low-E複層ガラスを採用している住宅も多く見られます。

 

Low-E複層ガラスとは、断熱性や遮熱性能を高める目的で「Low-E膜」と呼ばれる金属板をコーティングしたガラスです。

結露が生じにくいのはもちろん、断熱性に優れているため、雪国に適しています。

 

また、雪国では雪が深い時期に採光の確保が難しいといわれています。

室内の空気の入れ替えや、自然光を取り入れられるよう採光を確保できる間取りづくりが重要です。

 

 

コツ③:積雪荷重を強化する

 

積雪荷重とは、積もった雪によって屋根に加わる重さのことです。

雪国は多雪区域とされ、1平方メートルあたり30N(ニュートン・約3kg)が積雪荷重といわれています。

 

家づくりでは、屋根や構造体が積雪荷重に支えられるよう考慮のうえ、強化することが重要です。

快適で安全な住まいを実現できるよう、積雪荷重についても理解しておきましょう。

 

アットホームラボでは、おうちづくり相談会を実施しています。

雪国に適した建築デザインをはじめ、積雪荷重についての相談も可能なため、お気軽にお問い合わせください。

 

 

雪国の建築デザイン事例2選

 

ここからは、雪国・新潟県で快適に暮らせる高機能性デザイン住宅を提供してる、アットホームラボの建築デザイン事例を2つ紹介します。


  1. 深みのある無垢材を採用したガレージハウス
  2. 採光と動線にこだわった2階建ての家

 

雪国で家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

事例①:深みのある無垢材を採用したガレージハウス

こちらの家では、2台分駐車できるガレージを採用しているため、愛車を雪から守れるのが特徴です。

ガレージは家と直結している間取りになっており、雪や雨で濡れることなく行き来できます。

また、内装には深みのある無垢材を使用しているのもポイントです。

無垢材は熱伝導率が低いため、雪国の厳しい寒さでも快適に過ごせるのはもちろん、身体への負担を軽減してくれる質感の高さも魅力といえます。

 

深い色合いの無垢材は、年月が経過するにつれて深みと味が出てくることから、素材の変化を楽しめます。

性能とデザイン性、自然素材にこだわった当社の施工事例は、WORKSからチェックできるのでぜひご覧ください。

 

 

事例②:採光と動線にこだわった2階建ての家

こちらの家では、光や視線を遮らずに空間を分けられるガラスパーテーションを採用し、開放感のある空間を演出しています。

採光を確保できるため、雪国の家づくりで重要となる自然光を取り入れやすいのが特徴です。

加えて、床材には明るめの素材を使用し、視覚的効果により家全体を広く見せられます。

また、家事動線にこだわっており、洗う・干す・しまうを一箇所で完結できる家事スペースを設けています。

家事楽動線により、デザイン性と機能性を備えた事例です。

 

 

まとめ:雪国ならではの建築デザインで理想の住まいを実現

雪国では玄関や屋根、素材など雪対策を施した建築デザインを採用している家が多く見られます。

機能性だけでなく、デザイン性にもこだわることで、居心地の良い空間を実現可能です。

 

また、雪国の家づくりでは断熱性などの性能や積雪荷重などの考慮も欠かせません。

雪国の建築デザインを参考にして、理想のマイホームを建てましょう。

 

アットホームラボでは、雪国でも快適に暮らせる住まいを多数提供しています。

新潟県内に6か所のモデルハウスを展示していますので、高機能デザイン住宅を提供する当社の建築デザインをご覧になりたい方は「モデルハウスページ」よりお問い合わせください。

 

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新潟県周辺でおしゃれで性能が良い住宅の施工事例を見たい方は、WORKSをご覧ください。

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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