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雪国新潟で平屋を建てるメリット・デメリットとは?おすすめの間取りもご紹介

新潟の家の作り2023.02.23

近年、全国的に平屋が人気を集めています。人気の理由は幅広いライフスタイルに対応しやすいという、平屋ならではのメリットにあるようです。

 

雪国である新潟でも平屋を建てたいと考える人が増えているのではないでしょうか。

 

ただ、いわゆる豪雪地帯ではどうしても「平屋の雪対策は大丈夫だろうか?」と心配になるかもしれません。

 

本記事では、雪国新潟で平屋を建てるメリットやデメリット、おすすめの間取りについて詳しくご紹介します。

 


 

 

雪国新潟で平屋を建てるメリット

新潟で平屋を建てるメリットは、実はほかの地域で平屋を建てるメリットと大きな違いがありません。とりもなおさず、「平屋のメリットをほぼ享受できる」ということになります。

 

 

メリット①:生活動線をまとめやすい

平屋は1階建てになるため、生活に必要な設備をすべてコンパクトな空間にまとめられます。1階と2階以上の階層で生活行動を分ける必要がありません。

 

たとえば帰宅したとき、平屋なら「荷物を置いて洗面所で手を洗う」がワンフロアでおこなえます。2階に荷物を置く場所があると、「手を洗ってから荷物を置きに2階へ行く」という、少し移動が多くなる分だけ面倒に感じるかもしれません。

 

面倒だと感じがちな動作を削減できるのが、平屋の大きなメリットのひとつです。

 

 

メリット②:家族のコミュニケーションが深くなる

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平屋はワンフロアに複数の部屋を作るため、階層で分けた家よりもお互いの気配を感じやすくなります。別々の部屋にいても距離感が近く、家族同士のコミュニケーションを深めやすくなるでしょう。

 

もしも難しい年頃になったお子さんが部屋にこもりがちになったり、高齢の親御さんが心配になっても、お互いの気配を感じられればどことなく安心した気持ちになれそうですね。

 

 

メリット③:メンテナンス費用を抑えやすい

 

平屋は2階建て以上の家と比べ、メンテナンスや修繕をする面積が狭い構造です。その分、メンテナンス費用を抑えやすいメリットがあります。

 

 

メリット④:冷房・暖房効率が良い

冷房や暖房の効率が良いのも平屋のメリットです。ワンフロアのため、家中に冷暖房の効果が素早く広がります。

 

暖かい空気は上に上がる性質がありますが、平屋には2階がないため冬は暖気を逃さず、効率良く暖房効果が続きます。この性質に雪国ならではの高気密高断熱性を取り入れた家づくりをすれば、寒い冬でも快適な生活ができるでしょう。

 

 

雪国新潟で平屋を建てるデメリット

新潟で平屋を建てる際のデメリットとして考えられるのは、やはりどうしても雪国ならではの環境に適応させなければならない点が挙げられるでしょう。

 

 

デメリット①:大きな窓を作りにくい

窓は冬場の暖房効果に大きく影響します。寒さ対策でよく用いられる複層ガラスや樹脂サッシを使うとしても、やはり大きな窓は冷え込みが伝わりがち。徹底的な断熱対策が必要になります。

 

大きな窓を作りたい場合、設計士とよく話し合ってみましょう。高気密高断熱の設計の提案や、雪国の設計士ならではのアドバイスをしてくれます。

 

 

デメリット②:積雪量によっては家が埋もれてしまう心配がある

 

もともと、雪国では低層階が雪で埋もれることを想定し、複層階で作られている家も多いものです。1階部分が雪で埋もれても、2階から上で生活ができるメリットがあります。

 

平屋の場合、除雪が追いつかない大雪になれば、積雪で住居部分が埋もれてしまう心配が出てくるでしょう。

 

対策としては「高床の平屋にする」が考えられます。高床にすれば積雪で家が埋もれる心配は軽減され、同時に、窓も雪で覆われずに日光を取り込める状態になります。

 

 

デメリット③:坪単価や固定資産税の問題

雪国に限らず、平屋全般に言えるデメリットなのですが、平屋は坪単価が高くなりがちという問題があります。基礎部分、屋根部分が複層階住宅よりも広くなる傾向があるため、坪あたりの工事費が高くなります。

 

また、固定資産税に関しても悩みが生まれる人が多いようです。2階建ての住宅と比べると、同じ床面積や仕様でも平屋のほうが高くなるケースが少なくありません。

 

平屋は2階建てよりも壁・屋根に多くの資材を使う場合が多々あります。そのような平屋は資産価値が高いとみなされ、固定資産税が上がってしまうのです。固定資産税は長く支払うものですので、家計の計画が重要です。この点も考慮した上で家づくりの計画を進めましょう。

 

 

雪国新潟で平屋を建てる際におすすめの間取り

雪国新潟で平屋を建てるのなら、どのような間取りが適しているのでしょうか。雪国ならではの平屋の間取りについて見てみましょう。

 

 

間取り①:積雪対策がなされた設計

雪国でもっとも大きな悩みとも言える積雪問題は、平屋の構造や間取りにも大きな影響を与えます。積雪対策がなされた設計であれば、室内は比較的自由な設計が可能になるでしょう。

 

有効な積雪対策としては、「高床にする」「屋根に融雪機能をつける」が代表的です。前述の通り、高床は積雪や屋根からの落雪に対応しやすい構造です。屋根に融雪機能をつけるのは、外壁周りに落ちる雪を実質的に減らせるメリットがあります。

 

最近では無落雪屋根も注目を集めています。無落雪屋根は屋根部分で融かした雪を、ダクトを通じて排水するタイプの屋根です。家の周囲に落雪させるわけではないため、あまり敷地に余裕がない広さの平屋でも取り入れやすいと言われています。

 

 

間取り②:ガレージをつけた間取り

敷地との相談が必要ですが、ガレージをつけた間取り、いわゆるビルトインガレージもおすすめです。ガレージは車を風雪から守るだけではなく、家の中から車までダイレクトに行けるメリットがあります。

 

小さなお子さんや高齢者は、雪の中、車まで移動するのも大変です。買い出し帰りの荷物を運ぶのも大変ですよね。そこでガレージがついていれば、雪を心配することなく車と家を行き来できます。大雪の翌朝、車を埋める雪を除かなくて良いのも嬉しいですね。

 

ビルトインガレージは駐車場としてだけではなく、収納場所やお子さんの安全な遊び場としても活用できます。夏にはバーベキューをするご家庭もあるそうですよ。

 

 

間取り③:雪が落ちやすい屋根をもちいた間取り

急な傾斜をつけた屋根を取り入れれば、屋根に積もった雪が落ちやすくなります。雪かきの際に屋根に上り、思わぬ事故が起こる確率が減らせるのは嬉しいですね。

 

傾斜のついた屋根を活かした間取りは、雪が少ない地域でも多く取り入れられています。天井の傾斜をデザインに組み込み、スタイリッシュな外観を実現している平屋も少なくありません。

 

天井の真下にちょっとしたロフトを作り、秘密基地気分が味わえる間取りも面白そうです。屋根の形状でいろいろな発想が楽しめるでしょう。

 

 

まとめ

平屋にはさまざまなメリットがあり、全国的に人気が高まっている住宅です。雪国新潟では難しいのでは?と考えるかもしれませんが、対策を講じれば、快適も過ごせる家が建てられます。

 

積雪対策や寒さ対策など、雪国だからこその対策が必要ですが、それさえ済ませてしまえば理想の住宅に近付けることは充分に可能です。最初から諦めず、まずは住宅会社にご相談ください。雪国新潟の住宅を多く手がける会社ですので、理想の家づくりに大いに力を発揮します。

 

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

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