雪国にはガレージがおすすめ?おすすめのガレージ3選と価格について解説
温暖な地域と比べて積雪量が多く、吹雪になることもある雪国。
屋根がない場所に車を停めておくと、雪の日には車が破損したり、周囲に雪が積もって乗り降りできない事態になったり、トラブルが多く発生します。
一般的な駐車スペースとしては、敷地内の青空駐車場、カーポートなどが挙げられますが、雪国においてしっかりと車を守り快適なカーライフを送るにはガレージがおすすめ。
この記事では、なぜ雪国にはガレージが適しているのか、ガレージの種類とその価格を解説します。
雪国にはガレージがおすすめ?
ガレージとは、出入口以外が壁に囲まれた駐車スペースのこと。
シャッターを閉めることでひとつの部屋のようになり、駐車以外にも物置や作業場として使用することもあります。
住宅とは別につくる場合もありますし、住宅と一体になったインナーガレージもあります。
ガレージのメリットは、何と言っても耐久性の高さ。
屋根はもちろん、周囲が壁になっているので、横からの風雨や雪の吹込みを防げます。
出入口のシャッターを下ろし施錠すれば、盗難やいたずら対策も万全。大切な車をしっかりと守ることができるのがガレージのメリットです。
特に雪国は積雪量が多くなるため、屋根に降り積もる雪の重さや吹雪に耐える必要があります。
豪雪地帯であれば、積雪は1m以上になることも。
簡易的な屋根では雪の重みで崩れてしまう可能性がありますが、ガレージの場合はその心配はありません。
吹雪の場合でも、壁が車をしっかり保護してくれるでしょう。
また、ガレージは駐車スペース自体を守ってくれるため、車の周りに雪が積もることがないのも嬉しいポイント。
車の乗り降りの際にも、雪に邪魔されることなく快適です。
【関連記事】雪国に強い家の特徴とは?建てる際の注意点や間取りを解説
カーポートは積雪によるトラブルが多い
カーポートは屋根と柱のみの簡易的な駐車スペースです。
屋根が付いていますので、ガレージと同様に雪や雨などから車を守ってくれます。
カーポートのメリットは手軽さ。
工期も短く、費用もガレージに比べて安価で設置できます。
ただし、積雪によるトラブルが多い点には注意が必要です。
カーポートには壁がないため、風雨や吹雪の際には横からの吹込みによって車が破損する恐れがあります。
強風で飛んで来た物が当たって車が傷ついてしまうこともあるかもしれません。
雪国ならではの注意点としては、積雪量の多さからカーポートが壊れてしまうことが挙げられます。
カーポートを設置するなら、雪の重みに耐えられるほどの強度が必要です。
一般的なカーポートの対積雪荷重は約20cmと言われていますので、1m以上の積雪となる豪雪地域では破損リスクが高くなるでしょう。
雪国におすすめのガレージ3選とその価格について
雪国での駐車スペースは、積雪や吹雪への耐久性の点からガレージがおすすめです。
ガレージと一口に言ってもその種類はさまざま。
ここではおすすめのガレージを素材別に3種類ご紹介します。
また、それぞれの価格がいくらくらいになるのかも見ていきましょう。
おすすめ①:木造のガレージ
木造のガレージは、素材である木の温もりが感じられるデザインが魅力です。
温かみのある外観のガレージを造りたい場合は木造のガレージが良いでしょう。
木造住宅との相性も良いので、住宅デザインと合わせれば統一感を出すことができます。
DIYで作ることができるのも、木造ならではのメリット。
ホームセンターなどで素材を揃えて、自分の好きなデザインにカスタマイズすることができます。
工程の一部のみDIYすることもできるなど、自由度の高さも木造ガレージの特徴です。
ただしDIYする場合は、安全性や耐久性の面から、基礎部分については専門業者に依頼することをおすすめします。
デメリットとしては、経年劣化によって腐るリスクがあることや、湿気の影響で反りや曲がりが生じること。
天敵のシロアリ対策も必要です。
安全に使うためにも、防腐剤を塗ったり修理したりと、定期的なメンテナンスをすることをおすすめします。
価格
木造のガレージは比較的安く造ることができます。
1台用であれば150~250万円、2台用は250~500万円、3台用なら300~550万円が目安。
既製品の場合は安い傾向にありますが、オーダーメイドの場合はもっと高くなります。
構造や素材、広さなどによってもかなり価格差がありますので、同じ1台分でも100万円かかることもあれば、300万円になることもあるでしょう。
ガレージを造る際には、事前に施工業者に希望のイメージや予算を伝えて、相談しながら進めていくことが大切です。
おすすめ②:鉄骨造のガレージ
木造ガレージよりも耐久性やメンテナンス性が高いのが鉄骨造のガレージです。
鉄骨造のガレージの場合は中柱が必要ないため、木造に比べて内部を広く使うことができます。
車を駐車する以外にも、倉庫や作業スペースとしても良いでしょう。
頑丈な鉄骨でできたガレージは、長期間使用可能。
強度も高いので、万が一車をガレージにぶつけてしまっても、ダメージが少なくて済むでしょう。
掃除も水洗いなので楽々。木造のガレージのように、防腐対策や定期的なメンテナンスも不要です。
鉄骨の場合は表面に亜鉛メッキやガルバリウム鋼板などが塗られていますが、経年によってこれらの塗装が剥がれることがあります。
その部分に水や空気が触れれば錆が発生しますので、塗装の塗り直しが必要です。
なお、再塗装する際には、必ず錆落としと錆止めを塗ってから塗装作業をしましょう。
価格
鉄骨造のガレージの場合、木造よりも価格は高くなります。
1台用の場合は150~350万円、2台用は250~500万円、3台用は300~500万円以上が目安です。
鉄骨造のガレージの場合でも、オーダーメイドや広さ、デザインによって価格がかなり異なるので注意しましょう。
おすすめ③:鉄筋コンクリート造のガレージ
鉄筋コンクリート造のガレージは、RC構造とも呼ばれ、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し入れて固めたもの。
鉄筋とコンクリートでできているため、非常に堅牢な造りが特徴です。
気密性に優れ、遮音や耐火、耐震の面でも安心。出入口にシャッターを設置すれば、盗難やいたずら防止にもなります。
大雪はもちろん、あらゆるリスクから大切な車を守れるでしょう。
狭小スペースでも、その土地に合わせて設計できるのも魅力です。
ただし、鉄筋コンクリートは熱伝導が良い分、夏は暑く冬は寒くなりやすいのがデメリット。
気密性が高いので湿気も溜まりやすくなります。
鉄筋コンクリート造のガレージを設置する場合は、空気口や換気扇を設置するなどの換気対策が必要です。
価格
鉄筋コンクリート造のガレージは、木造・鉄骨造よりも高価です。
価格は1台用で300~400万円、2台用は400~550万円、3台用は500万円以上が目安。
ただし、土地や条件に合わせた設計が必要にもなりますので、設置する場合は必ず専門業者に相談して、事前に見積や内容をよく確認してください。
掘り込み式のガレージや独立式のガレージなど、形状や構造によって大きく価格が異なります。
雪国ならインナーガレージもおすすめ
雪国でガレージを造るなら、インナーガレージもおすすめです。
インナーガレージとは、建物の内部に組み込まれているガレージ。
1階全部や1階の一部を駐車場として利用するもので、ビルトインガレージとも呼ばれます。
建物と一体になっているため、ガレージ自体に雪が積もることがなく、たくさん雪が降る雪国でも安心です。
住宅の一部が駐車スペースなので、大雨や猛吹雪でも車の乗り降りがしやすいのもポイント。
傘を差しながら駐車場に向かう必要もありません。
広々と使うことができるので、ガレージ内部でタイヤ交換やメンテナンス作業も可能。
雪かき道具をしまうスペースとしても活用できます。
インナーガレージについては、以下の関連記事で詳しく紹介していますので、ぜひご参照ください。
【関連記事】雪国ならではのインナーガレージを建てるメリット・デメリットをご紹介
ガレージ付きの家ならアットホームラボ
雪国での暮らしは、温暖な地域とは違うポイントがあります。
ガレージもそのひとつ。
大切な車や暮らしを守るために、頑丈で高品質なガレージを造りましょう。
アットホームラボは上越でトップクラスの施工実績を持っています。
雪国における家づくりのノウハウがあるので、コストを抑えながら高品質なマイホームを実現可能。
機能性に優れているのはもちろん、ハイセンスで快適な住宅を叶えます。
ガレージ付きの家もアットホームラボにお任せください。
性能はもちろん、デザイン性や品質にもこだわったアットホームラボの家づくりについては、初めての方へを参照してください。
まとめ:雪国のガレージについて
ガレージは耐久性が高く、大雪による積雪や吹雪などの場合にも安心です。
雪国での暮らしにとって、ガレージは大きなメリットがあるでしょう。
アットホームラボは雪国での施工実績を豊富に持ち、ガレージはもちろん家づくりに関するあらゆるノウハウを持っています。
ガレージに興味がある方は、ぜひアットホームラボにご相談ください。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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