回遊動線で後悔しないためのポイントとメリット・デメリットなどを解説
人気の回遊動線を取り入れたいと考えている方は、多いのではないでしょうか。
しかし、「回遊動線を取り入れたけれど、思ったより使いにくかった」「居住スペースが狭くなってしまった」と後悔するケースは少なくありません。
回遊動線にはメリットだけでなくデメリットも存在するため、事前にしっかりと理解しておくのが大切です。
この記事では回遊動線のメリット・デメリットや、後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
回遊動線で後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
回遊動線とは
回遊動線とは、各部屋に複数のルートでアクセスできるよう設計された間取りを指します。
玄関、リビング、キッチン、洗面所などをスムーズに行き来できるため、効率的な生活を実現できます。
回遊動線は家事の負担を減らしたいご家庭や、小さな子どもがいるご家庭に人気の間取りです。
ただし、設計を誤ると動線が複雑になったり、スペースを圧迫したりすることもあるため、慎重な計画が欠かせません。
回遊動線のメリット
回遊動線のメリットは以下4つです。
- 家事動線が良くなる
- 部屋の行き来が楽になる
- 家族同士が渋滞しない
- 行き止まりがなく開放感が出る
回遊動線には家事の効率が上がる、移動がスムーズになるなど、さまざまなメリットが存在します。
内容をそれぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。
メリット①:家事動線が良くなる
家事動線が良くなる点が、回遊動線のメリットです。
回遊動線を設計すると、家の中での移動がスムーズになり、複数の家事を並行して行えます。
例えば、キッチンから洗面脱衣所へ回遊できる間取りであれば、料理の待ち時間を利用して洗濯することが可能です。
また、キッチン周りが回遊できる間取りの場合は、配膳や片付けを複数人で進められます。
メリット②:部屋の行き来が楽になる
部屋の行き来が楽になる点も、回遊動線を採用するメリットです。
回遊動線を取り入れると各部屋を直線的に移動できるルートが増え、移動距離を短縮できます。
また、複数のルートを確保できるため、移動の自由度も高まります。
家族のライフスタイルに合わせて回遊動線を設計すれば、日々の生活の中で無駄な動きを大幅に減らせるでしょう。
メリット③:家族同士が渋滞しない
家族同士が渋滞しないのも、回遊動線のメリットです。
通路が1つしかない間取りでは、朝の支度や帰宅時に家族が集中し、スムーズに移動できないことがあります。
しかし、回遊動線があれば複数のルートを使えるため、家族同士の動線が重ならず渋滞を避けられます。
回遊動線で家族がスムーズに移動できる環境を整えると、日常生活の快適性が大きく向上するでしょう。
メリット④:行き止まりがなく開放感が出る
行き止まりがなく開放感が出る点も、回遊動線を採用するメリットです。
行き止まりの多い間取りは移動の自由度が制限されるだけでなく、圧迫感を感じやすくなります。
一方で、回遊できる間取りであれば視界が広がるため、家の中に開放感が生まれます。
開放感のある家づくりを目指す方は、回遊動線を上手に取り入れるとよいでしょう。
なお、アットホームラボでは、家づくりのご相談を無料相談会にて受け付けております。
回遊動線のメリットを最大限活かした間取りを実現したい方は、ぜひご参加ください。
回遊動線のデメリット
回遊動線のデメリットは以下の5つです。
- 居住空間や収納が圧迫される
- プライバシーが確保しにくい
- 広いスペースが必要
- 設計難易度が高い
- 建築コストがかかる
回遊動線にはメリットだけではなく、デメリットも存在します。
デメリットの内容をそれぞれ詳しく解説するので、回遊動線で後悔したくない方は参考にしてください。
デメリット①:居住空間や収納が圧迫される
居住空間や収納スペースが圧迫される点が、回遊動線を取り入れるデメリットです。
回遊動線を確保するためには廊下や通路を多く設ける必要があり、その分部屋の面積や収納スペースが狭くなります。
特にコンパクトな住宅では回遊動線を優先しすぎると、居住スペースが十分に確保できない可能性が高まります。
そのため、家族の生活スタイルに合わせて動線の幅や通路の配置を慎重に計画し、バランスの取れた間取りにするのが重要です。
回遊動線で後悔したくない方は、利便性だけでなく収納や居住性にも配慮しましょう。
デメリット②:プライバシーが確保しにくい
プライバシーが確保しにくい点も回遊動線のデメリットです。
回遊動線は家の中を自由に行き来できる反面、家族の動線が交差しやすいのが特徴です。
例えば、脱衣洗面所に複数の出入り口を設けて頻繁に家族が出入りすると、ストレスを感じてしまう可能性があります。
また、回遊動線は壁が少なくなるので、扉を閉めても視線や音が通りやすくなります。
回遊動線を採用する際は個室の配置や仕切りの工夫を行い、プライバシーと利便性のバランスを取るのが大切です。
デメリット③:広いスペースが必要
回遊動線を取り入れるには、十分な広さのスペースが必要です。
しかし、限られた敷地面積の中で回遊動線を優先すると、居住空間や収納スペースが狭くなり、かえって生活しにくくなる可能性があります。
そのため、設計段階で家全体のバランスを考慮し、本当に必要な動線なのかを慎重に検討するのが大切です。
設計士と話す内容や注意点について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】注文住宅の打ち合わせで設計士と話す内容や注意点について解説
デメリット④:設計難易度が高い
設計難易度が高い点も、回遊動線のデメリットです。
複数の動線を確保するために壁や柱の配置を工夫する必要があり、適切に設計しないと耐震性能が低下する恐れがあります。
また、空間のバランスを考えずに回遊動線を作ると、無駄なスペースが生じて生活しにくい間取りになる可能性もあります。
回遊動線を採用する場合は、経験豊富な住宅会社と相談しながら、耐震性と利便性を両立させる設計を検討するのが大切です。
なお、アットホームラボでは、オンライン相談会を実施しています。
回遊動線のデメリットを解消し、理想の住まいを実現したい方はお気軽にお申し込みください。
デメリット⑤:建築コストがかかる
回遊動線を取り入れると、建築コストが高くなる傾向があります。
例えば、耐震性を維持するために補強工事が必要になり、追加費用が発生するケースがあります。
また、居住スペースを広く確保するために建築面積が増え、全体の施工費や材料費が上がることも少なくありません。
予算内で回遊動線を取り入れた間取りを実現するには、事前に建築コストをシミュレーションするのが大切です。
注文住宅の建築コストについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】新潟で家を建てる際の相場は?モデルハウスや施工事例を紹介!
回遊動線で後悔しないためのポイント
回遊動線で後悔しないためのポイントは以下の3つです。
- ライフスタイルや家事動線に合わせる
- 居室や収納スペースを十分に確保する
- 実績のある住宅会社に依頼する
各ポイントの内容をそれぞれ詳しく解説します。
回遊動線で後悔したくない方は参考にしてください。
ポイント①:ライフスタイルや家事動線に合わせる
回遊動線を設計する際は、ライフスタイルや家事動線に合わせた間取りを考えるのが大切です。
例えば、キッチンから洗面所やバルコニーへスムーズに移動できるようにすれば、洗濯や料理の効率が向上し、日々の家事が楽になるでしょう。
また、家族の動線が重ならないように設計すると、朝もごたつくことなく快適な生活が送れます。
注文住宅の間取りについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】注文住宅におすすめの間取り例8つを紹介!決め方のポイントも解説
ポイント②:居室や収納スペースを十分に確保する
回遊動線を取り入れる際は、居室や収納スペースを十分に確保することが大切です。
必要以上に通路を設けると、リビングや寝室が狭くなり使い勝手が悪くなる可能性があります。
また、収納スペースが不足すると物があふれて生活動線が妨げられ、かえって快適性が損なわれる可能性もあります。
回遊動線を採用する場合は、家族に必要な居住空間と収納スペースの広さを明確にした上で、バランスの取れた間取りを検討しましょう。
ポイント③:実績のある住宅会社に依頼する
回遊動線を取り入れる際は、実績のある住宅会社に依頼することが何よりも重要です。
経験豊富な住宅会社なら、家族のライフスタイルに合わせた最適な動線設計を提案してくれます。
また、耐震性や断熱性にも配慮した設計を行うことで、安全で快適な住まいを実現できるでしょう。
なお、アットホームラボでは、回遊動線を取り入れたモデルハウスを公開しています。
回遊動線の住まいを具体的にイメージしたい方は、各モデルハウスの来場予約をお申し込みください。
回遊動線の家を建てるならアットホームラボへ
回遊動線の家を建てたい方は、アットホームラボへご相談ください。
ここでは、回遊動線を取り入れた施工事例をご紹介します。
- ワンフロアならではの機能的な回遊動線のある平屋の家
- 快適さとデザイン性を兼ね備えた西海岸スタイルの家
施工事例の内容をそれぞれ詳しく解説するので、回遊動線で後悔したくない方は参考にしてください。
施工事例①:ワンフロアならではの機能的な回遊動線のある平屋の家
こちらは土地の広さを活かした平屋建ての住まいです。
回遊動線によって、キッチンからリビング、洗面脱衣室、ランドリールーム、ファミリークローゼットへとスムーズに移動できる点が魅力です。
キッチンには無垢の木材とステンレスのワークトップを組み合わせ、デザイン性と利便性を両立させています。
家族の気配を常に感じられる開放的な間取りにすることで、快適な暮らしを実現できる住まいに仕上げられています。
この施工事例を詳しくチェックしたい方は、WORKSをご覧ください。
施工事例②:快適さとデザイン性を兼ね備えた西海岸スタイルの家
こちらは快適さとデザイン性を兼ね備えた西海岸スタイルの住宅です。
リビングとつながる和室や、キッチンから洗面、玄関へと続く回遊動線を採用することで、家事の効率を大幅に向上させている点が特徴的です。
また、収納スペースも充実させることで、ご夫婦の趣味であるスキーやスノーボード用品もすっきりと片付けられるよう工夫されています。
内装は白と木目を基調に黒のアイアンをポイントとして取り入れ、統一感のある空間を演出しています。
この施工事例を詳しくチェックしたい方は、WORKSをご覧ください。
まとめ:回遊動線の後悔について
回遊動線には移動のしやすさや家事効率の向上など、さまざまなメリットが存在します。
ただし、居住空間が圧迫されたり、プライバシーの確保が難しくなったりする可能性もあります。
回遊動線で後悔しないためにはライフスタイルに合った動線や、居室・収納スペースとのバランスを考慮しながら間取りを検討しなければなりません。
回遊動線に関してお悩みの方は、住宅会社に相談するのがおすすめです。
アットホームラボでは、住宅に関するさまざまなお悩みを直接話せる無料相談会を実施しています。
新潟近郊で家づくりを検討している場合は、お気軽にご予約ください。
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当社の施工事例に興味のある方は、WORKSをご確認ください。
この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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