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注文住宅でよくあるトラブル事例とその対策や相談先についても解説

注文住宅2024.04.30

自分の思い通りの家を建てるために、設計の段階から関われる注文住宅。

 

一生に一度の夢として、ぜひとも実現させたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

 

しかし、そんな注文住宅も夢ばかりではありません。

 

大きなお金が動くうえに大掛かりな作業となるため、数多くのトラブルが起こる可能性もあります。

 

この記事では、注文住宅を建てるにあたってよくあるトラブル事例をご紹介します。

 

また、それらのトラブルをどうすれば未然に防げるのか、トラブルが起きてしまったときにはどのように対処すればよいのかについても触れていきます。

 

そこで、この記事で紹介するトラブル事例と対処法を、ぜひ参考にしてください。

 


 

 

注文住宅でよくあるトラブル事例

注文住宅でよくあるトラブル事例

注文住宅でよくあるトラブル事例としては、主に以下の4つが挙げられます。

 

  1. 工事が長引く
  2. 図面と仕上がりが異なる
  3. 施工ミスや設備の不具合が見つかる
  4. 近隣住民とのトラブル

 

いずれも事前に把握しておかないと、いざトラブルが発生したときパニックになってしまいかねません。

 

以下の解説を読んで、性質をしっかり理解しておきましょう。

 

 

事例①:工事が長引く

 

工事が長引いてしまうのは、注文住宅によくあるトラブルの1つです。

 

長引いてしまう原因としては、いくつかのことが考えられます。

 

まず、注文住宅はこの世に同じものが2つとないオリジナルな建築物なので、実際に作業を始めてみないと進捗がわからない部分が多いです。

 

施工会社としても、過去に建てたものと同じものを建てるのであれば、予定通りに工事を完成させるのはそれほど難しいことではありません。

 

しかし、多かれ少なかれ初めての部分が多い作業となるので、どれほど綿密な予定を立てていたとしても、その通りに進まないことも多々あります。

 

また、雨が多いと工事が長引きやすくなります。

 

ほかにも、注文していた建材の入荷が遅れてしまうといったことも、遅れの原因になり得るでしょう。

 

 

事例②:図面と仕上がりが異なる

 

事前に見せてもらっていた図面と、実際に完成した建物の仕上がりとが異なる、というのも注文住宅によくあるトラブルです。

 

これも前項と同じく、注文住宅というものがそれぞれ唯一無二の建築物であることが主な理由ですね。

 

施工会社としても、過去に建築したことのないものを建築するわけなので、図面の通りにいかない部分を事前にすべて洗い出すことはできません。

 

そのため、図面と異なる仕上がりになってしまうケースが、少なからず出てきてしまいます。

 

 

事例③:施工ミスや設備の不具合が見つかる

 

施工ミスや設備の不具合が見つかるのも、注文住宅では比較的よくあることです。

 

公益財団法人である「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」のデータによれば、

 

2021年度に財団に寄せられた紛争処理の申請のうち、もっとも多いものは「補修」となっています。

 

購入した注文住宅の基礎部分や外壁にひび割れがあったり、雨漏りが起こったりといった事態が発生することは多いです。

 

引用元:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター | 2022年紛争処理の実施状況

 

 

事例④:近隣住民とのトラブル

 

注文住宅を建築する際には、どうしても騒音が発生してしまいます。

 

また、たくさんのゴミも出ますし、近くに作業車が停まることになります。

 

これらが原因で、近隣住民とのトラブルが起きることも少なくありません。

 

近隣住民からのクレームのすべてが、施工会社の責任とは限りません。

 

住宅を建築する以上どうしようもない部分もあり、守るべきマナーをしっかり守っていてもなお、クレームが発生してしまうことも多々あります。

 

しかし、クレームは対処法を間違えると深刻なトラブルに発展しかねないので、繊細に扱わなければいけません。

 

その土地に家を建てたということは、その後長きにわたってそこに住み続けるということですから、感情的なしこりが残らないよう注意を払うことが必要となります。

 

【関連記事】家づくりで後悔したくない方必見!失敗例から学ぶ

 

 

注文住宅の見積もりや契約でのトラブル

注文住宅の見積もりや契約でのトラブル

見積もりや契約におけるトラブルの代表例としては、以下の3つが挙げられます。

 

  1. 追加費用が発生し、見積りより高くなってしまった
  2. 値引きしたために、住宅の質が悪くなってしまった
  3. 手付金や着手金のことを考えていなかった

 

順番に見ていきましょう。

 

 

トラブル①:追加費用が発生し、見積りより高くなってしまった

 

注文住宅は依頼者にとっては夢の買い物なので、自分の願望を何もかも詰め込みたくなります。

 

着工してからも、新たに色々な願望が湧いてきて、施工会社に追加依頼するケースが少なくありません。

 

しかし、無料で追加できる要素はない以上、その都度追加費用が発生することになります。

 

結果として、当初の見積もりをはるかに超える費用が発生してしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

 

トラブル②:値引きしたために、住宅の質が悪くなってしまった

 

前項とは反対に、コストダウンを意識して値引きをしすぎたために、完成した住宅の質が悪くなってしまうというトラブルも考えられます。

 

施工会社が値引きをしてくれるのは、「それだけ低い利益で仕事を請け負ってくれる」という意味ではありません。

 

値引きとは、さまざまな部分でコストダウンを図り、結果として全体の価格を下げる行為です。

 

そのため値引き交渉をした結果、念願の注文住宅にもかかわらず、依頼者の望みを叶えるものにならない場合があり得ます。

 

 

トラブル③:手付金や着手金のことを考えていなかった

 

手付金や着手金のことを考えていなかったというのも、注文住宅にはよくあるトラブル。

 

注文住宅について考えるとき、素人はつい支払総額のことと、月々の住宅ローンの支払いのことで頭がいっぱいになりがちです。

 

しかし、実際には手付金や着手金といった出費もあります。それをあらかじめ考えに入れていないと、用意できず困ったことになりかねません。

 

注文住宅を建てると決めてから実際に住むまでの間に、どのような流れでどのような出費があるのか、事前にすべて把握しておくことが大切です。

 

 

注文住宅のトラブルを未然に防ぐための対策

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注文住宅のトラブルを未然に防ぐ対策としては、以下の3つが挙げられます。

 

  1. 信頼できる施工業者を選ぶ
  2. 担当者と綿密にコミュニケーションを取る
  3. 近隣住民へ挨拶する

 

どれも基本的なことではありますが、それゆえに決しておろそかにしてはいけません。順番に見ていきましょう。

 

 

対策①:信頼できる施工業者を選ぶ

 

信頼できる施工業者を選ぶことは、トラブルを未然に防ぐ対策の最たるものです。

 

「信頼できる施工業者」とは、単に注文住宅を建築する技術を持っているというだけの意味ではありません。

 

要望を的確に汲み取る技術、限られた予算内で可能な限りの提案をしてくれる誠意、アフターフォローなど、さまざまな要素が施工業者の評価基準となります。

 

きちんとした施工業者であれば、もしトラブルが実際に起きてしまったとしても、被害を最小限に抑えるよう誠実に動いてくれるでしょう。

 

 

対策②:担当者と綿密にコミュニケーションを取る

 

担当者と綿密にコミュニケーションを取ることも、トラブルを防ぐためには大切な要素です。

 

トラブルの多くは、依頼者と業者との間で認識の違いが生まれてしまった場合によく起こります。

 

その原因のほとんどは、実際に住宅を建て始める前に、必要なコミュニケーションをしっかり積み重ねられなかったことにあります。

 

依頼者側は自分の意図をできるだけ客観的に説明するべきです。

 

また担当者は、専門用語をできる限りわかりやすい形に置き換えて、素人である依頼者にもわかるようにするべきでしょう。

 

 

対策③:近隣住民へ挨拶する

 

近隣住民とのトラブルは、事前に挨拶をし、しっかりコミュニケーションを取っておくことである程度防げます。

 

工事を始める前に、騒音などで迷惑をかけてしまうことは、事前に挨拶をして伝えておきましょう。

 

近隣住民とのトラブルは感情論であることがほとんどなので、挨拶をしっかり済ませておくだけでも、十分な予防効果は期待できます。

 

 

注文住宅のトラブルが起こったときの相談先

注文住宅のトラブルが起こったときの相談先

注文住宅に関してトラブルが起こったときの相談先としては、以下の3つが挙げられます。

 

  1. 法テラス
  2. 国民生活センター
  3. 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)

 

1つずつ解説します。

 

 

相談先①:法テラス

 

法テラスとは、日本司法支援センターのことです。

 

住宅の問題に限らず、生活におけるありとあらゆることを法律の専門家に相談できます。

 

サポートダイヤルに電話をかけることで、専門のオペレーターが法制度や相談機関、団体などを紹介してくれます。

 

また、全国に事務所があるので、アクセスが難しくない場合には直接足を運ぶのもよいでしょう。

 

法テラスへご相談したい方は、日本司法支援センター法テラス | 相談をご希望の方へをご覧ください。

 

 

相談先②:国民生活センター

 

国民生活センターは、消費者のトラブルを広く解決するための独立行政法人です。

 

注文住宅を購入する際のトラブルも扱う範囲に含まれています。

 

全国に事務所が設けられているほか、電話による消費者ホットライン(188)も用意されているので、いざというときには利用してみましょう。

 

国民生活センターに相談したい方は独立行政法人国民生活センターをご覧ください。

 

 

相談先③:住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)

 

住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、文字通り住宅に関するトラブルをメインとして扱う公益財団法人です。

 

「住まいるダイヤル」という電話相談窓口を用意しており、経験豊富な建築士などに相談できます。

 

必要な場合は弁護士などの専門家を紹介してくれるので、込み入ったトラブルでも相談すれば前向きな進展が期待できるでしょう。

 

もし電話相談などで相談を希望の方は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター | 住まいるダイヤルをご覧ください。

 

 

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残念ながら、注文住宅を建てるときにもトラブルに見舞われることは少なくありません。

 

夢のマイホームを建てようというのに、そのようなトラブルに足を引っ張られるのは何としても避けたいことでしょう。

 

トラブルを防ぐためには、信頼できる施工業者に依頼することが重要といえるでしょう。

 

業者選びで迷っている方は、ぜひ弊社・アットホームラボまでお問い合わせください。

 

弊社では数多くの注文住宅建築を承ってまいりました。

 

その豊富なノウハウにもとづき、お客様1人1人のご要望を最大限に叶えるサービスとサポートを提供いたします。

 

詳しく知りたい方は、初めての方へをご覧ください。

 

 

まとめ
〜注文住宅でよくあるトラブル事例とその対策

実面積以上の広さを感じる巧みな設計で ワンフロアで暮らすような感覚を実現_まとめ

注文住宅にありがちなトラブルや、その対処法・予防法などについて解説しました。

 

注文住宅は一生に一度の買い物になるかもしれない大きな夢ですが、それゆえに落とし穴にはまってしまうと、大きな損失を被ることになります。

 

どのようなトラブルが起こり得るのか事前に知っておき、しっかりと予防策を立てることが大切です。

 

この記事を参考にして、何事もなく注文住宅を手に入れられるノウハウを身につけてください。

 

アットホームラボでは、家づくりをされる方の“夢をカタチに”するお手伝いをしております。

 

家づくりに関するお困りごとや疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!


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