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スキップフロアとは?メリット・デメリットや施工実例をご紹介

家づくりの知識2021.11.04

遊び心があり、一般的なおうちと一味違うスキップフロア。

 

魅力を感じるけど実際はどうなんだろう?と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

今回はスキップフロアのメリット・デメリットや施工実例を交えてご紹介します。

 

後悔しないためのポイントも解説していますので、スキップフロアが気になっている方は是非参考にしてみてください

 


 

 

スキップフロアとは

 

スキップフロアとは、同じ空間の中に中2階や中3階を設けるつくりのことで、階段の途中にちょっとした空間があったり、複数の高さのフロアがあったりする間取りのことを言います。

 

床面積を広くすることができるため、狭い敷地で活用されることが多く、「広く見せることができる」「空間を無駄なく使うことができる」といった特徴があります。

 

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スキップフロアのメリット

 

メリット①:床面積が広くなる・広く見せることができる

 

スキップフロアは床面積が増えるため、空間を広く使うことが出来ます。

 

実際に狭小地や高低差がある土地に家を建てる場合にスキップフロアを有効活用するケースが多く、法律上、3階建て住宅を建てることが難しい場合でも効率良く床面積を増やすことができます。

 

また、スキップフロアは仕切りが少なく視線が遠くまで抜けるため、実際よりも広く見せる効果があります。

 

 

 

メリット②:空間を有効活用できる

 

スキップフロアは空間を無駄なく、効率良く使えるところも特徴です。

  • キッズスペース
  • 勉強スペース
  • 書斎
  • セカンドリビング

など、多様な使い方ができます。

 

また、半端になってしまう高さでも収納として利用することで、デッドスペースを減らすことができます。

 

 

 

メリット③:コミュニケーションが増える

 

LDKなどの大空間は家族みんなが集まれる場所であるものの、遊ぶ、テレビを見る、本を読む、など別々のことしにくい環境です。

 

スキップフロアはちょっとした階層の違いがあるだけで、仕切りがなくても空間をやんわりと区別することができます。

 

家族がそれぞれ別のことに集中しながらも、お互いに声を掛け合える位置に居て気配を感じることが出来る点が大きなメリットです。

 

部屋にこもってしまったままだと距離ができてしまいますが、スキップフロアは同一の空間のため、会話がしやすく、コミュニケーションが希薄になりません。

 

 

 

スキップフロアのデメリット

 

デメリット①:空調が効きにくい

 

スキップフロアは壁の仕切りが少なく、大きなワンルームのように広い空間になります。

 

そのため、空調効率が低くなるところがデメリットです。

 

また、吹き抜けと同様に縦方向にも距離がある空間になるため、上下間の温度差が大きくなります。

 

部屋の温度環境を整えるためにエアコンの使用時間が増え、電気代が高くなる原因にもなっています。

 

 

 

デメリット②:階段が多くなる

 

スキップフロアは段差を多く使う計画のため、バリアフリーとは真逆の空間になります。

 

子供の遊び場や書斎として有効活用できる反面、階段の上り下りが苦痛に感じる人にとっては毎日の生活のストレスになるかもしれません。

 

また、段差があることでお掃除ロボットが使えなかったり、掃除機を持って移動するのが大変という声もあります。

 

家事動線がスムーズになるように間取りを工夫することが大切です。

 

 

 

デメリット③:設計が難しい

 

スキップフロアは空間設計が難しいこともデメリットの一つです。

 

床面積を増やすために有効なスキップフロアですが、「天井高が低くて部屋として使いにくい」「思ったより狭い空間だった」などの後悔の声が多くあり、一般的な住宅よりも設計の難易度が高まります。

 

また、構造も複雑になるため、設計士の知識だけでなく施工の技術も必要です。

 

スキップフロアを検討している方は、施工経験のある業者に依頼することをおすすめします。

 

 

 

スキップフロアで後悔しないための対策

 

対策①:高気密・高断熱住宅にする

 

「空調が効きにくい」という問題は、家の性能が原因の場合があります。

 

この問題を解決するためには高気密・高断熱の家づくりをすることが必須です。

 

断熱性能(家の暖かさ)はUA値、気密性能(家の隙間面積)はC値で表すことができます。

 

断熱は地域によって基準の数値が異なるため、その地域に合わせた数値をクリアすること大切です。

 

また、気密性能も断熱性能と同じくらい重要なポイントです。

 

断熱性能と合わせて必ず確認するようにしましょう。

 

 

スキップフロアと同様に吹き抜けやリビング階段も「空調が効きにくい」「電気代が高くなる」というデメリットがあります。

 

これらを検討している方は特におうちの性能にも注目してみてください。

 

【関連記事】リビング階段のメリット・デメリットとは?後悔しないための対策も解説

 

【関連記事】吹き抜けのメリット・デメリットとは?寒さ対策や施工事例をご紹介

 

 

対策②:高齢者や小さな子供がいる場合は採用自体を検討する

 

スキップフロアは段差を用いた手法のため、バリアフリーとは真逆の環境になります。

 

小さな子供やお年寄りがいる家庭では注意が必要です。

 

場合によっては採用自体を検討した方が良いかもしれません。

 

 

  • キッチンやリビングから目が届く位置に階段をつくる
  • 高齢者用にバリアフリーのフロアを別に造る
  • 階段に手すりを付ける

 

など、間取りの工夫次第ではデメリットを解消することもできるため、間取りをしっかりと相談出来る住宅会社を選びましょう。

 

 

対策③:どんな用途で使うのか考えて計画する

 

「空間設計が難しい」という点もスキップフロアのデメリットの一つです。

  • 家事動線
  • 視線の抜け方
  • 光の取り入れ方
  • 風が抜ける方向
  • 空調が行き届くか

などを、スキップフロアの場合は一般的な住宅よりも入念に計画しなくてはいけません。

 

また、スキップフロアは「動線が複雑になり、行かない部屋ができた」「天井高が低く、大人が出入りしにくい」「家族が集まるスペースを狭く計画してしまったため圧迫感がある」などの後悔の声も多いです。

 

スキップフロアとしてつくるスペースを「誰がどのように使うか」をきちんと考えて、空間を有効的に活用できるように計画しましょう。

 

 

 

スキップフロアの施工実例

 

施工実例①:LDKをスキップフロアにする

 

 

キッチンとリビングに段差を設けてスキップフロアとした事例です。

 

リビングよりもキッチンの床が低いため、キッチンに立った時の目線とリビングに座った時の目線が同じ高さになるように計画しています。

 

目線が合うことで会話が増え、家族間のコミュニケーションを取りやすくなるよう工夫しています。

 

 

施工実例②:階段の途中にスキップフロアをつくる

 

 

2階に上がる階段の途中にスキップフロアを設けた事例です。

 

LDKから続くリビング階段と吹き抜けとの相乗効果でさらに空間が広く感じるように計画しています

 

スキップフロアをつくっていますが、LDK自体には段差がないため、生活動線のストレスがないように計画しています。

 

 

施工実例③:モデルハウス stage

 

 

アットホームラボのモデルハウス【Stage】です。

 

ワンフロアのLDKに加えて、一段高い部分にセカンドリビングを設けています。

 

<リビングが高い位置にあることで、自然光を取り入れやすく、明るい空間をつくることができます。

 

こちらのモデルハウスStageは随時見学会を行っております。

 

間取りなども公開していますので、気になる方は是非クリックしてみてください。

 

▼モデルハウスを動画で見たい方はこちらをクリック(AT HOME LABOのYouTubeチャンネルに飛びます)

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?今回はスキップフロアのメリットやデメリット、施工実例などをご紹介しました。

 

「動線などの計画が難しい」「空調が効きにくい」といったデメリットもありますが、ポイントを押さえて計画することで、とても素敵な空間をつくることができます。

 

メリット・デメリットを理解した上でスキップフロアを計画するか、検討しましょう

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

 

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