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シューズクロークの間取りや必要な広さ、種類などをわかりやすく解説

家づくりの知識2021.10.26

すっきりとしていておしゃれに見えることから最近人気のシューズクロークのある間取り。

 

憧れがある方も多いと思いますが、シューズクロークは動線や収納量を考えてつくることが成功のポイントです。

 

今回は、シューズクロークのメリット・デメリットや計画する上での注意ポイントなど、実例を交えてご紹介します。

 

シューズクロークを取り入れたいと考えている方は是非参考にしてみてください。

 


 

 

シューズクロークの間取りの種類

 

シューズクロークの間取りは大きく分けると以下の2種類に分類されます。

 

 

種類①:ウォークイン型

収納動線を完全に分離した、通り抜けしないタイプがウォークイン型と呼ばれます。

玄関の土間からのみ入ることができるシューズクロークで、まとめて収納できるところが特徴です。

 

 

 

種類②:ウォークスルー型

ウォークイン型と異なり、通り抜けられるタイプのシューズクロークがウォークスルー型です。

動線を家族用とゲスト用に分けた形が人気で、動線がスムーズなところが特徴です。

 

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シューズクロークに必要な広さとは

シューズクロークの広さ

ウォークイン型のシューズクロークは1畳程度からでもつくりやすく、充分な収納量を確保できます。

ウォークスルー型は通路として使う面積が大きくなるため、ウォークイン型と同じ収納量をとるためには広い面積が必要になります。

 

通路の広さ

ウォークスルー型の通路の幅は廊下幅と同じ70~80㎝程度が通りやすい幅だと言われています。

お子さんや高齢者が出入りする場合は、90~100㎝程度あると動作をスムーズに行うことができます。

 

 

ウォークイン型は室内に出入りする場所は1か所で良いため、ウォークスルー型よりも通路幅を広くとることができます。

 

 

通路の幅はシューズクロークを設計するうえで大切なポイントです。

玄関にどのくらいの面積が使えるか、家族がどのように使うと便利かを考慮してシューズクロークのタイプを検討しましょう。

 

 

 

シューズクロークのメリット・デメリット

「ウォークイン型」「ウォークスルー型」の2種類について、メリットとデメリットを解説します。

 

ウォークイン型メリット:収納量が多い・収納したものが見えにくい

ウォークイン型は収納量が多いところが特徴です。

まとまった収納スペースをとることができるため、除雪道具・アウトドア用品・ベビーカーなど、大きな物を収納したい方にはウォークイン型がおすすめです。

 

また、ウォークイン型は収納したものを隠しやすい点もメリットです。

ウォークインと土間の間に扉を設置することによって、来客があった時に簡単に隠すことができます。

 

 

 

デメリット:通り抜けできない

ウォークイン型はシューズクロークと玄関ホールとの距離がある点が注意ポイントです。

 

玄関ホールから直接シューズクローク内に入ることができないので、シューズクローク内にある靴を履くときは一度玄関土間に降りてからサンダルなどを履いて移動しなければなりません。

 

 

ウォークスルー型メリット:動線がスムーズ・メイン玄関が片付きいつもきれいにできる

ウォークスルー型は玄関ホールと土間を繋ぐようにシューズクロークが設置されているため、室内→靴を出す→履く→玄関へ移動するという動線がスムーズになります。

ウォークイン型と異なりシューズクロークと靴を脱ぎ履きする場所が近いため、靴を取り出すためにわざわざ移動する必要がありません。

また、土間部分に仕切りをつくって家族用とゲスト用の玄関を分けることで、ウォークイン型と同様にシューズクロークを来客から見えにくくすることができます。

 

 

デメリット:通路幅が必要なため玄関付近に広さが必要

使いやすい動線で人気のウォークスルー型ですが、ウォークイン型と比べて広さが必要になる点がデメリットです。

ウォークスルー型は人が通り抜けられる広さの通路幅を確保しなければなりません。

特にお子さんと一緒に出入りするときや、高齢者が使う場合には余裕を持った広さの計画が必要です。

 

 

 

シューズクロークのにおい対策

便利なシューズクロークですが、においの対策が重要です。

ウォークスルー型はシューズクロークがオープンになっているため、においが広がりやすくなってしまいます。

 

シューズクロークや下駄箱から発生するにおいは、雑菌とカビが主な原因です。

シューズクロークは他の部屋に比べて空間が狭く、空気が循環しにくいため、高温多湿の環境になりやすいことからにおいが発生します。

 

冬や梅雨時期は雨などで湿ったままの靴を収納することで湿気が溜まり、夏の暑い時期には室温が高くなることで菌が繁殖します。

玄関のにおいを防ぐためには、窓や換気扇の設置が不可欠です。

におい対策として、間取り検討時に相談頂くと24時間換気、スイッチを付けた時に動く換気扇、人感センサー換気扇等、用途に合わせられるのでお声がけください。

 

 

 

シューズクロークの施工実例

実例①

ウォークイン型のシューズクロークで大容量の収納があるおうちです。

 

ウォークイン型は玄関ホールとシューズクロークの距離が離れている点がデメリットですが、玄関ホールの近くにシューズクロークとは別に下駄箱を設置することで、この問題を解消しています。

 

普段よく履く靴を玄関ホール横の下駄箱に、あまり使用頻度の高くない靴をシューズクロークに収納することで、移動のストレスを軽減しています。

 

 

 

実例②

ウォークスルー型のシューズクロークの実例です。

家族用玄関とゲスト用玄関の間の間仕切り壁によって、家族玄関が散らかっていても来客からは見えない仕組みになっています。

 

ウォークイン型と比べてシューズクロークが手の届く場所にあるため、靴を履く、仕舞うという動作がスムーズになります。

 

 

 

 

 

実例③

アットホームラボのモデルハウス【ameiro】のシューズクロークです。

広さは1畳分ですが、シューズクローク+αの奥行があるため、十分に収納できます。

 

来客があったときに、広くスッキリとした玄関を見せることができる点も魅力です。

 

 

 

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まとめ:シューズクロークについて

いかがでしたか?

今回はシューズクロークのメリット・デメリットや実例をご紹介しました。

 

シューズクロークはタイプによって使い勝手が異なります。

どのように使いたいか、何を収納したいかを考えてシューズクロークのタイプを選択できると良いですね。

 

 

また、シューズクロークは動線が大切です。

間取りを決定する際には他の部屋との関係や全体のバランスをみて計画するようにしましょう。

 

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

 

アットホームラボでは、随時モデルハウスや完成現場の見学会を行っております。

シューズクロークのあるおうちの動線や使い方を実際に見て、体験していただけます。

その他、家づくりセミナー等も開催しておりますので、気になる方は気軽にご来場下さい。

 

 

 

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