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注文住宅の契約前に確認することは?契約までの流れや注意点も解説

注文住宅2023.12.12

注文住宅は依頼者が自由にデザインを決められるのが最大のメリットです。

 

しかし、自由に決められるということは、それだけさまざまな選択や判断を要求されるということでもあります。

 

注文住宅における重要な選択や判断のなかでも、特に慎重に考えていかなければならないのが、契約に至るまでの流れです。

 

自分に不利な内容や、予算をはるかにオーバーする内容で契約してしまうと、あとからトラブルに発展する恐れがあります。

 

この記事では、契約する前に確認すべき点や、契約に至るまでの具体的な流れ、注意すべき点などについて解説します。

 


 

 

注文住宅の契約までの流れ

注文住宅の契約までの流れ

注文住宅における契約は、仮契約と本契約の2つに分けられます。

 

それぞれ意識するべきことが異なるので、契約の流れについて把握する場合には、仮契約と本契約を別個に見ていくのが正解でしょう。

 

そこで、まず仮契約までの流れを解説し、そのあとに本契約までの流れを見ていきます。

 

 

仮契約までの流れ

 

仮契約とは、「今後あなたの会社と本契約を結ぶつもりがある」という申し込みに相当する契約です。

 

施工会社によっては、よりシンプルに「申し込み」と呼ぶ場合もあります。

 

仮契約までの流れについては、以下のような流れになることが一般的です。

 

  • 予算の上限を決める
  • 予算に合わせて希望する土地を見つける
  • その土地に適した建物のプランを検討する
  • 施工会社の候補をいくつかに絞り込む
  • それぞれの施工会社に見積もりを出してもらう
  • 依頼する会社を決定する
  • 仮契約を行い、申し込み金を支払う(場合もある)

 

申し込み金を支払う場合、5~30万円程度が相場です。このお金は本契約時に建築費用の一部として使われます。

 

この時点では、まだ本契約を結んだわけではないので、何かあった場合にはキャンセルすることも可能です。

 

 

本契約までの流れ

 

仮契約を結んだあとは、本契約までおおむね以下のような流れで進めます。

 

  • どのような住宅を建てるか、詳細な打ち合わせを重ねる
  • 土地の地盤調査や設計図の確認をする
  • 工事のスケジュールを決定する
  • 本契約を結び、契約金を支払う

 

仮契約のあとに行うものはすべて重要な意味を持つので、一つひとつしっかりクリアしていくことが大切です。

 

本契約を結んだら、本格的に建築工事が始まります。

 

契約金がどのくらいになるかは、どのような住宅を建てるかによって大きく異なるため、一概にはいえません。

 

しかし、ローンの申し込みなど、資金計画をしっかりと立てておくことが大切です。

 

アットホームラボでは、みなさんのお家づくりのパートナーとなるコンシェルジュをはじめ、設計士と直接相談することができる無料相談会を行っております。

 

家づくりのことから、建物以外にかかる費用(申請費用など)や住宅ローン・お金のことまでお気軽にご相談ください。

 

 

注文住宅の仮契約前に確認すること

注文住宅の仮契約前に確認すること

注文住宅の仮契約前に確認することとしては、以下の3つが挙げられます。

 

  1. 土地の条件にあったプランや見積内容になっているか確認する
  2. 見積もりは本体工事と諸費用の総額を確認する
  3. キャンセルした場合の詳細を確認する

 

順番に見ていきましょう。

 

 

項目①:土地の条件にあったプランや見積内容になっているか確認する

 

仮契約を結ぶ前には、まずプランの内容が土地の条件にあったものであるかを確認しましょう。

 

土地の形状や向き、地域の気候条件などによって、どのような形状や設備が最適であるかは変わってきます。

 

この時点でのプランは後々の作業の土台となるものなので、しっかり考えていかなければいけません。

 

そして見積もりを出してもらったら、その内容が適切であるかもしっかり把握する必要があります。

 

仮に予算オーバーであった場合には、プランの内容をより小規模なものにするなど、妥協できる部分から妥協していきましょう。

 

 

項目②:見積もりは本体工事と諸費用の総額を確認する

 

見積書を読むときは、本体工事費だけでなく諸費用も含めた総額を確認しましょう。

 

見積書に記載されているのは本体工事費だけではありません。諸費用という項目もあります。

 

諸費用とは、接道工事費・設計費・各種手続きの費用など、本体工事費以外に必要となる費用のことです。

 

本体工事費が圧倒的に高額であるため、この項目にばかり注意が向きがちですが、諸費用も全体の10%くらいになることが少なくありません。

 

どちらも依頼者が支払うものであるため、あくまでも総額で判断する必要があります。

 

 

項目③:キャンセルした場合の詳細を確認する

 

キャンセルした場合に申し込み金などがどうなるのかといった詳細も、事前にしっかり確認しておきましょう。

 

仮契約はあくまでも仮のものなので、何かしら条件が合わないといった事態になった場合にはキャンセルできます。

 

多くの場合はキャンセルによって申し込み金が戻ってきますが、必ずしもそうであるとは限りません。

 

  • いつまでにキャンセルすれば申し込み金が戻ってくるのか
  • キャンセルしてから返金されるまでの日数はどのくらいなのか

 

主に以上の点を書面で確認できるか、しっかりチェックしておきましょう。

 

 

注文住宅の本契約前に確認すること

注文住宅の本契約前に確認すること

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注文住宅の本契約前に確認することとしては、以下の4つが挙げられます。

 

  1. 地盤調査を行い土地の状態を確認する
  2. 工事スケジュールと遅れた場合の対応を確認する
  3. 間取りや設備などを確定させる
  4. キャンセル時の違約金について確認する

 

一つひとつ解説します。

 

 

項目①:地盤調査を行い土地の状態を確認する

 

本契約前にまず地盤調査を行い、土地の状態を確認します。

 

地盤が弱いと、家が傾いたり、亀裂が入ったりする原因になります。

 

地盤調査にはお金がかかりますが、必ず行うべきでしょう。

 

調査した結果、地盤が弱いことが判明した場合には、地盤改良工事が必要になることもあります。

 

 

項目②:工事スケジュールと遅れた場合の対応を確認する

 

工事のスケジュールが遅れた場合の対応についても、契約前に確認しておきましょう。

 

工事が遅れると、予定していた生活の計画が狂ってしまうだけでなく、追加費用が発生する恐れもあります。

 

そのときの対応をどうするのか、あらかじめ情報を共有しておくことは大切です。

 

工事の遅れは施工会社の責任で発生する場合もありますが、天候などにも左右されるため、どうしようもない部分もあります。

 

スケジュール通りには行かないものだと初めから考えておくのが無難でしょう。

 

 

項目③:間取りや設備などを確定させる

 

本契約の前には、具体的な間取りや設備などの位置を完全に確定させておきましょう。

 

本契約が結ばれると、準備が整い次第すぐに「建築確認申請」が行われ、それ以降は抜本的な設計の変更ができなくなるからです。

 

本契約を結ぶということは、それまでの打ち合わせの内容を形にするという意味になります。

 

本契約の前に、決めるべきことはすべて決めてしまいましょう。

 

 

項目④:キャンセル時の違約金について確認する

 

本契約後に何らかの理由でキャンセルする場合の違約金についても、あらかじめ確認しておくことが必要です。

 

基本的に本契約後のキャンセルは通常では起こりません。

 

基本的にキャンセルはないと考えておいて良いでしょう。

 

しかし、契約後にキャンセルされる可能性もあるので、その場合どうするのかをあらかじめ話し合うことをおすすめします。

 

違約金の額や計算方法は施工会社ごとに異なるので、契約書にしっかり記載されていることを確認してください。

 

 

注文住宅の契約時に気をつけたい注意点

注文住宅の契約時に気をつけたい注意点

注文住宅の契約時に気をつけたい注意点について解説します。

 

仮契約のときと本契約のときではさまざまな状況が異なるので、個別に見ていきましょう。

 

 

仮契約時

 

仮契約時に注意すべき点としては、主に以下の3つが挙げられます。

 

  1. 申し込み金が高額な場合は注意する
  2. 申し込み金の返却については書面に記載してもらう
  3. 仮契約後に追加費用が発生することもある

 

申し込み金はキャンセルした場合に返却されないことも多いです。

 

そのため、必要以上に高額な申し込み金を要求してくる施工会社があったら、注意する必要があります。

 

また申し込み金の返却については、書面にしっかり記載してもらいましょう。

 

口頭で説明するだけでなく、書面にも明記してもらうことで、後々のトラブル防止につながるからです。

 

さらに、仮契約後には追加費用が発生することもあります。

 

その可能性についてもきちんと確認を取っておき、必要であればその詳細や対応策についても考えておくことが重要です。

 

 

本契約時

 

本契約時に注意すべき点としては、以下の5つがあげられます。

 

  1. 「着工日」「竣工日(工事完了日)」「引き渡し日」を決める
  2. 支払日のスケジュールを確認する
  3. 引き渡しが遅れた場合の違約金について明確にしておく
  4. ローン特約について確認する
  5. 注文住宅の保証の範囲とアフターメンテナンスについて確認する

 

実際に建物を建てるスケジュールについてしっかり決めておくことは大切です。

 

あらかじめ予定を決めておくことで、どのくらい工事が進んでいるのかわかります。

 

支払日のスケジュールを確認するのも重要なポイントです。

 

工事費用は大金になるため、支払い計画をきちんと立てておかなければいけません。

 

引き渡しが遅れた場合の違約金についても明確にしておきましょう。

 

工事が遅れた場合にどの程度の違約金が発生するか、その基準はどのようなものであるかを明確にすることで、トラブル防止に繋がります。

 

ローン特約についても確認しておくことをおすすめします。

 

ローンの条件変更が発生した場合の対応など、さまざまなケースを想定して考慮しましょう。

 

最後に、保証の範囲とアフターメンテナンスについても必ず確認してください。

 

注文住宅は建てて終わりではなく、そこから長きにわたって使っていくものです。

 

その間に何かあった場合のフォロー制度が整っている施工会社を選ぶことで、安心して生活できるようになるでしょう。

 

 

信頼できる会社、担当者に依頼しよう

信頼できる会社、担当者に依頼しよう

注文住宅を建てるにあたって、施工会社選びはとても重要となります。

 

注文住宅を承っているからといって、すべての施工会社が十分なノウハウを備えているとは限らないからです。

 

信頼できる施工会社の特徴としては、依頼者の希望をきちんと理解し、それを反映するしっかりとした提案をしてくれることが挙げられます。

 

また、見積もりや契約内容を丁寧に説明してくれることや、工事の進捗状況を適切に報告してくれることなどもポイントでしょう。

 

しかし、契約してみないとわからない部分もあるはずです。

 

そのため、事前に施工会社の公式サイトを見たり、住宅展示会でスタッフに相談してみたりして判断することをおすすめします。

 

注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ弊社・アットホームラボまでお問い合わせください。

 

アットホームラボには、これまで数多くの注文住宅を承ってきた確かな実績と、それにもとづく十分なノウハウがあります。

 

自社のコンシェルジュやプランナーが理想のお家作りをお手伝いするので、詳しく知りたい方は初めての方へというページをご覧ください。

 

 

まとめ:注文住宅の契約前に確認することについて

まとめ:注文住宅の契約前に確認することについて

注文住宅を建てるにあたって、契約前に確認することについて解説しました。

 

注文住宅を建てる際には、さまざまなことを考えなければいけません。

 

契約前に確認すべきことが多く、またそのプロセスも複雑です。

 

自分の希望をしっかりと伝え、適切な確認を行うことが大切となります。

 

施工会社側の担当者とのコミュニケーションを怠らないよう注意しましょう。

 

コミュニケーションをしっかり取ることで、すれ違いの多くを回避できます。

 

この記事を参考にして、注文住宅を建てる際にスムーズに契約まで進めるようになっておきましょう。

 

注文住宅の契約に関してスタッフにご相談したい方は、お問い合わせページよりご連絡ください。

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

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