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子育てしやすい家とは?実は老後も暮らしやすいんです!

家づくりの知識2023.04.06

家を建てるときに、のびのびと子育てできる家を建てたい、とイメージされる方は多いですよね。

 

家族が快適に毎日を過ごすために、よい環境づくりは欠かせないと思います。

 

特に小さなお子様は、どんどん成長していきますから、現状に最適なだけの家ではいけません。

 

お子様の健やかな成長を見守り、助け、家族みんなが暮らしやすい家づくりについて考えてみましょう。

 


 

 

子育てしやすい家は老後も暮らしやすい

 

子育てしやすい家というのは、まずは安心・安全な家ではないでしょうか。家の中で事故が起こりにくく、お子様の様子に目が届きやすい家。

 

そして、毎日の育児・家事がスムーズにできる家が、子育てしやすい家なのではないかと思います。

 

小さなお子様にとって安心・安全な設計というのは、実は誰にとっても安心・安全な良い設計です。

 

こういった設計は、ユニバーサルデザインと呼ばれます。様々な人が快適に利用できる工夫として、いろいろなところに取り入れられています。

 

子育てしやすい家は老後も暮らしやすく、そして、健康な大人にとっても暮らしやすい家となります。

 

つまり子育てしやすい家とは、誰にとっても安心・安全で快適な家づくりということなのです。

 

 

子育てしやすい家にするためのポイント

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子育てしやすい家づくり・毎日が快適な家づくりにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。

 

ここでは、子育てしやすい家づくりのポイントを6つ紹介します。

 

 

ポイント①:必要な部屋数を把握する

 

まず、家族の将来設計を考え、最適な部屋数を把握しておきましょう。部屋の使い方は後からでも自由に変えられますが、新しく部屋を増やすのは面倒です。

 

広い空間を、後から壁で仕切れるようにあらかじめ設計しておく方法もお勧めです。

 

お子様が幼いうちは、家族みんなが集まってリビングで過ごす時間が長いでしょう。

 

目が届きやすく、お子様が走り回ったり、おもちゃを広げたりしても平気な広い空間が欲しいですよね。

 

そしてお子様が成長してこども部屋を作るときには、できればいろいろな選択肢があると良いと思います。

 

お子様の性格によって、本人がいつ、どんなこども部屋を持ちたいかは違ってくるからです。

 

たとえば次のように、こども部屋にもいろいろな使い方が考えられると思います。

  • 小さいうちから自分だけの空間が欲しいお子様なら、まずはリビング横に遊び場用のスペースを作って、大きくなったら少し離れた落ち着いて過ごせる個室に移動する。
  • 早くから自分の部屋は欲しいけれど、寝るときは一緒の方が安心というお子様なら、まずは学習や遊びのためのこども部屋を設けて、大きくなったらベッドをこども部屋へ移す。
  • 自由時間も学習時間も、基本的にずっとリビングで過ごしていたいお子様なら、主に寝室として利用するためのこども部屋を作る。

 

目的によって、ちょうどいい部屋の広さや場所も変わってきます。必要な部屋数を把握していれば、その時その時のお子様の成長段階に合わせて最適な部屋の使い方を考えられます。

 

そして長い人生、子育て以外にも、どんなふうに暮らし方が変わるか完全に予想することはできません。

 

たとえば最近では、突然リモートワークになって、部屋数が足りなくなったというお話もよく耳にします。

 

家づくりには自由度が大切で、あらかじめ部屋数が確保してある方が、後からどんな変化にも対応しやすくなります。

 

 

ポイント②:片づけやすい場所に収納を確保する

 

子育てしやすい家にするためにとても重要なのは、収納スペースをたっぷり取ることです。

 

こどもの着替え、おもちゃ、工作用品、学習道具など…どうしても、どんどん物は溢れていきます。

 

どんな家でも収納が大切なのは当たり前だと思われるかもしれませんが、子育て家庭で特に重要なのは「片づけやすい場所に」収納スペースを確保することです。

 

小さなお子様がいらっしゃる場合、遊ぶ場所は家事をしていても目の届くリビング周辺が中心になると思います。

 

大人だけの生活では考えられないくらい、びっくりするほどのスピードで部屋は散らかるものです。

 

片づけてもすぐにまた散らかるとしても、簡単にリセットできる仕組みがなければ掃除機もかけられません。

 

ですから、たとえばたっぷり収納できる空間が、階段を上った先にあってもなかなか活用できないのです。

 

子育てしやすい家にするためには、ストレスなくサッと物を出し入れできる場所に収納を確保しておくと良いです。

 

大容量のリビング収納は、後から家具を置くよりも、家の設計の時点で計画しておく方がスッキリと収められます。

 

片づけやすい場所にたっぷり収納を確保しながらも、ごちゃごちゃせず広く暮らせるリビング作りが可能です。

 

また、リビングに置いておきたいものも、お子様の成長段階によってどんどん変化していきます。小さいうちはたくさんの絵本やおもちゃだったのが、学習用品や趣味の道具になったり…。

 

生活の変化に合わせて、収納する物も変えていける自由度があると良いと思います。

 

また、リビング収納以外についても「片づけやすい場所」を考えて適材適所の収納を意識することは大切です。

 

たとえばこども部屋にする予定の部屋には、お子様が自分の物を片づけやすい収納スペースが欲しいところです。

 

家族みんなの洗濯物を片づけやすい場所に、ファミリークローゼットなどがあると便利です。

 

物を使う場所のなるべく近くに、必要なだけの収納スペースを設けるよう計画しておくと、毎日の無駄が省けます。

 

 

ポイント③:1階だけでも生活できる

 

子育てしやすく、そして老後も暮らしやすい家は、元気な大人にとっても暮らしやすい家です。

 

どんな家が暮らしやすいのかというと、ひとつ考えやすいのは「1階だけでも生活できる家にする」ということです。

 

特にお子様が小さいうちや、ご高齢の方がいらっしゃる場合には、階段の上り下りは大変で、危険です。

 

毎日の生活に、必ず何度も階段を上り下りしなければならない機会があるというのは、ちょっとしたことのようで見過ごせない労力が必要になります。

 

たとえば、1階で洗濯をして、2階のベランダに持って上がって干して、1階で畳んで、2階にあるそれぞれの部屋に衣類を収納して…ということになると、洗濯関連だけで1日のうちに何度も家中を駆け回らなければなりません。

 

子育て中それが毎日となると、小さなお子様から目を離さなければならないタイミングが増える上に、当然疲れます。

 

そういった毎日の労力を考えると、たとえば洗濯に関して理想的なのは、洗濯→乾燥→収納がすべて1階で完結することと言えるでしょう。

 

あらかじめ1階だけでも家事が回るようになっていれば、老後、階段の上り下りがつらくなってきたら基本的には1階だけで生活するスタイルに変えることもできます。

 

1階で生活が完結するためにはある程度の広さが必要となり建築費も高くなりますが、部屋の使い方や将来の選択肢も広がります。

 

たとえば最初は応接間として使う予定の和室を、後に寝室にすることもできます

 

2階は趣味の部屋やこども部屋、老後はこどもや孫のための客間にするなど、当然使い道はいろいろあります。

 

もちろん問題を感じない時には寝室や洗濯物を干すのが2階でも良く、「必要ならば1階だけでも生活できる」という家にしておくと融通がきくということです。

 

 

ポイント④:家事動線を考慮する

 

「1階だけでも生活できる」というポイントとも共通するのが、家事動線の重要性です。

 

家事の効率は、個人のやる気や能力以上に環境づくりの占める割合が大きいと言えます。

 

特に毎日行う料理・洗濯・掃除などを、スムーズにできる家を作っておきましょう。

 

料理と洗濯は、1階だけで、できれば近い場所で同時進行できる間取りにしておくと良いです。

 

調理中もお子様がいるリビングの様子を見渡せて、パントリーなどの収納が充実しているキッチン。

 

そして、キッチンのなるべく近くにランドリールームがあると朝晩の家事が効率よく進められます。

 

最近はキッチン横に、洗濯をしてそのまま室内干しで乾燥させられる洗濯室(家事室)を作る設計も人気があります。

 

家事に使う時間や手間を浮かせた分は、お子様やご家族との時間や、充実した自分時間に回せます。

 

 

ポイント⑤:バリアフリー化する

 

子育て中も老後も暮らしやすい家のポイントと言えば、やはりバリアフリーです。なるべく段差を減らすことで、家の中の危険が減り、付きっ切りで見守る必要性が緩和されます。

 

玄関や階段、お風呂などには、手すりをつけておくと誰にとっても安心・安全です。

 

 

ポイント⑥:玄関を広く設ける

可能であればしっかりスペースを取りたいのが、玄関ホールです。家族みんなで出かけるとき、帰ってきたときなど、玄関は大渋滞が起こりやすい場所です。

 

大人とこどもそれぞれの靴が並ぶとすぐに玄関はいっぱいになってしまうので、最近はシューズクロークを通って家に上がれる2way動線の玄関も大変人気があります。

 

もし将来車椅子を使うようになったとしても、玄関にしっかりスペースがあれば、スロープを設けたりするのも簡単。余裕を持って設計しておくと良いでしょう。

 

 

まとめ

 

子育て中に安心・安全で暮らしやすい家は、歳をとってもずっと暮らしやすい家です。

 

ライフスタイルの変化に合わせて、暮らし方を変えながら長く住める家づくりを考えてみてください。

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

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