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漆喰壁のメリットやデメリット、後悔しないためのポイントを解説

自然素材2021.07.23

皆さんは漆喰(しっくい)と聞いて何をイメージしますか?

 

外壁材としての使い方や和風の塗壁(ぬりかべ)といった印象があるかもしれませんが、おうちの中の壁材としてもとても優秀な素材です。

 

今回は漆喰壁(しっくいかべ)のメリットとデメリットについて検証していきます。

 

また、実際に漆喰壁を採用するときのポイントもご紹介しますので、検討されている方は是非参考にしてみてください。

 


 

 

漆喰壁のメリット

 

メリット①:調湿性に優れる

漆喰壁は調湿作用があると言われています。
漆喰などの自然素材は「呼吸する」と表現することがありますが、これは水分を吸収・放出する機能のことを表しています。

特に梅雨時期などの湿度が高いときは余分な水分を吸い取り、逆に冬などの乾燥する時期には水分を放出します。
漆喰が湿度をコントロールしてくれることで結露を防止し、心地良い室内環境をつくることができます。

雪が降る冬や梅雨のジメジメする季節、花粉が気になる春先など、部屋干しでも洗濯物が早く乾きます。
全国的にみても雨の多い新潟では部屋干しが多くなるので、漆喰の調湿機能はとても役立つかもしれませんね。

 

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メリット②:消臭・抗菌効果がある

 

漆喰は細かい穴がたくさん開いている多孔質な素材です。この穴に臭いを伴う水蒸気が出入りすることで消臭効果があるとされています。

 

また漆喰は石鹸よりも強いアルカリ性で臭いの元となるカビや細菌を分解するため、消臭だけでなく抗菌効果も期待できます。
ペットの臭いや洗濯物を部屋干ししたときの生乾き臭対策にも効果抜群です。

 

 

メリット③:高い耐久性

漆喰は100年以上持つとされている耐久性の高い素材です。

 

そして漆喰は塗り替えが要らない点がメリットとして挙げられます。
ビニールクロスは5年で張替えが必要と言われていますが、漆喰は一度塗ってしまえば基本的に塗り替える必要はありません。

 

汚れなどが気になりメンテナンスをする場合には上から薄く漆喰を上塗りすることできれいにすることが出来ます。

 

 

漆喰壁のデメリット

 

デメリット①:ビニールクロスと比較して費用が高い

漆喰壁の一番のデメリットは費用がかかること。
塗り壁は作業工程が多いため、一般的なビニールクロスと比べると約3~5倍の費用がかかると言われています。

 

ただ、ここで考えていただきたいのはランニングコスト。
漆喰壁は初期コストだけをみると高額に感じますが、ビニールクロスのように何度も張り替える必要がありません。
長期的に考えると、むしろビニールクロスよりもコストパフォーマンスが優秀な素材といえるかもしれません。

 

 

デメリット②:施工期間が長くなる

漆喰は養生をしてから下塗り→上塗り→仕上げ塗りというように、作業工程が多く手間がかかります。

 

また乾燥までに時間がかかること、角の仕上げにも手間がかかることから、ビニールクロスなどの張り壁と比べると工事期間は長くなります。

 

 

デメリット③:ひび割れが起きることがある

漆喰壁にはひび割れというデメリットもあります。
自然素材の欠点ではありますが、塗り壁独自の風合いや質感が良いところでもあります。

 

また、ひび割れは簡単に補修することができます。一般的には練った漆喰を埋めるという方法をとりますが、小さなひび割れであれば漆喰ではなくパテなどで埋めることも可能です。

 

 

漆喰壁で後悔しないためのポイント

 

ポイント①:漆喰の質に注意する

漆喰は天然素材とは言っても、害のないものだけで作られているわけではありません。

 

実際には合成接着剤や合成樹脂などの石油由来ののりが混ざっているものが多く出回っています。

 

これらは人体に有害な化学物質を含んでいるので、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因になってしまう可能性があります。

 

アットホームラボでは、ホルムアルデヒドや防腐剤は一切使用していない安全なものを採用しています。

 

漆喰を検討する場合には、どんな成分を使っているのか確認してみるのも良いかもしれませんね。

 

▼漆喰を使ったお家の施工事例はこちらをご覧ください
【施工事例】素材が織りなすスタイリッシュな吹き抜けリビング

 

 

ポイント②:漆喰の施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼する

漆喰の壁は一棟一棟塗るため、依頼する職人さんの腕が仕上がりに大きく影響します。

 

だからこそ、腕の確かな職人さんに依頼したいですよね。

 

漆喰壁を検討されている方は、普段から漆喰を頻繁に取り扱っているハウスメーカーや標準採用しているハウスメーカーなど、漆喰塗りに精通し仕上がりが保証できる住宅会社を選ぶことをオススメします。

 

メンテナンスで上塗りが必要になった場合なども、普段から漆喰を使っている会社であれば対応が早かったり、比較的コストがかからずに補修できたりするかもしれません。

 

 

ポイント③:経年劣化は起こるものと知っておく 

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漆喰壁は塗り替えが要らず機能面でもとても優秀な材料ですが、他の素材と同じく劣化すると理解したうえで使用することが大切です。

 

ただ、漆喰壁は静電気を発生させないため埃や脂などの汚れが付着しにくく、ビニールクロスなどと比べると劣化のスピードがゆっくりです。

 

見た目にほとんど変化がなく美しい状態が長持ちするので、「経年劣化」というよりも「経年変化」といったほうが正しいかもしれませんね。

 

 

まとめ:漆喰壁の後悔について

いかがでしたでしょうか?今回は漆喰壁のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。

 

コスト面などのデメリットもありますが、調湿作用や消臭効果などのメリットもあり、快適な暮らしを得ることができます。

 

長い時間を過ごす家だからこそ、安心できる素材を使って健康的な暮らしをしたいと思う人は多いのではないでしょうか?

 

 

この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

 

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